
棘と毒、その先の味。
寒暖差の激しいこの時期、
ちょっとだけ窓を開けて寝ています。
そうすると、
ちゃんとお布団かぶっていれば、
寝ている間に気温差に体が慣れてくれて、
昼間の活動の準備をしてくれます…
って、
書くと防犯上危険?!
昔のお家は、
今よりも気密性がなくて、
それはそれでちょうどよかったのかも。
前置きが長くなりました!
そう、
今朝は花の香で目が覚めて。
それで「ああ今年もこの時期が来た!」
楽しみに外を見ると、
ニセアカシアが満開でした。

ニセとつくけど、
「アカシアはちみつ」のアカシアの蜜源である。
大きくなる木から、
垂れさがる花の房は、
遠くだと小さな白の集合ですが、
近くで見ると、
なんとも優美で華やか。
私の身長と近眼ではよく見えませんが、
望遠レンズを使うと、
虫たちの視点で楽しめます。
花に訪れているのは、
クマンバチ。
このハチ、
大きさも音も目立ちます。
近くをブーンと通るとびっくりしますが、
とても大人しい性格で攻撃しないかぎり刺しません。
(たまに縄張り喧嘩中の個体にぶつかりそうになる)

ニセアカシアは、
針槐(ハリエンジュ)ともいい、
針があって、
槐ににているからだそう。
針もなかなか立派。


大きな木の根元から、
芽がでてきてどんどん増える強盛タイプ。
北米原産のマメ科の木で、
繁殖力の強さから、
外来種問題にされている。
早く生った種は、
なるほど豆っぽさが!

前述の通り、
蜜蜂の有用で上質な蜜源なのだけど、
観察すると、
ニホンミツバチはたくさん来てはないなかった。
というのも、
アブは1~2匹みかけたけど、
ニホンミツバチは探せなかった。
ニホンミツバチは百花蜜といって近所の花から蜜をとる。
西洋ミツバチはひとつの蜜源から蜜をとる。
この時期の豊富な蜜の中でも、
ニセアカシアを選択しないのかな?
そんなことを考えながら、
花を少しいただく。
樹皮、豆、葉は毒があり、
食べてはいけません!
が、
香り高い(というか強い!)花房は、
天ぷらや酒に漬けて楽しめます。
最初はこんな香水みたいなの、
天ぷらにしてたべられるのかしら?
と思いながら、
揚げてみました。

食べてみると、
さくさく、
ふわふわ!
結構おいしい!
ほんのり甘くて、
豆のような風味。
塩を軽くふって、
白ワインに合いそうです。
(飲みませんけど)
紅茶にも合います。
しかしここで、
毒持ちであることに気が付く…
葉をさんざん触って
観察した手を洗わずに目をこすってしまい、
真っ赤に腫れてしまったのです><
急いで洗いましたけど…
気を付けましょう^^;
私のように皮膚の弱い人や、
お子さんは特に…
夕方も観察に出ました。
少しクリームがかった色に見えるところも、
風の強い日の青空に映えます!

ニセアカシアは、
口当たりの良い酒のよう。
しかしその奥に、
毒らしい香りも潜んでいて。