今年もやってきました、
「重陽の節句」
最古の歳時記『荊楚歳時記』※1にも、
「九月九日、四民並びに野を籍(ふ)んで飲宴す」※2とあります。
古くから中国では奇数を陽数として、
縁起のいい数字としていました。
その中でも九は最大数なので、
一番重要な数字。
そんな九が重なるから、
「重陽の節句」。
節句は1月7日の「人日」からはじまり、
「桃の節句」「端午の節句」「七夕」
この三つは有名な節句ですね。
中国の歳時記や行事を記した漢籍や風俗誌に、
少しずつ形を変えて登場します。
内容をかなり穿って節句の内容を書くと…
「茱萸(中国では 、日本では〇時代、〇〇に間違えらる)を袋に入れ、
高い山に登って菊酒の宴をすると長寿になる」
といった感じ。
日本では平安時代に貴族たちの行事として始まったようです。
古くの食事は、
膾(今回は魚のなます)、
マコモを使った羹(あつもの)。
マコモは今でこそ有名になってきていますが、
この歳時記を知ったころは、
中華街に買いに行くしかありませんでしたね。。。
(当時はネットショップなど今ほど充実してませんでした^^;)
日本でも食べられていたのかもしれないけど、
一般的に売られてません。。。
こちらはプランツで2年前に購入したもの!

我が家では、
ちょうどこの時期旬を迎えはじめる、
「モッテギク」や、
「マコモの餡かけ」などを作って食べています…



が、
今年は私一人なので別の菊酒を頂こうかな~と。

そう、
これは「アブサン」。
聖書にも登場する「ニガヨモギ」(←菊の仲間)の香りがいっぱいのお酒。
あのゴッホも愛したやばい酒。
ニガヨモギの成分、
「ツヨン」が含まれているので危険なため、
最近まで禁止されてました。
(それ以前にアルコール68%でそのまま飲むと色々と終わります)
アルコール弱いのですが、
これに火をつけてアルコールを飛ばし、
ちびちび舐めて楽しみます。
ニガヨモギの香りは、
何とも言えないいい香り。
好きなハーブトップ3に入ります!

ちっちゃいけど、
大事に育てています。
お得意の毒草。
いつかニガヨモギで染めた麻糸でレース編むんだ♪
今も昔も、
良い香りは邪気を払うものとして季節の行事に欠かせません。
現代は様々なものが手に入りやすいし、
お好きな菊の香りを取り入れるといいですね~~~
<参考出典>
※1
梁宗懍撰著『荊楚歳時記1卷』 /国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537268/14?viewMode=
※2
守屋美都雄訳注『荊楚歳時記』
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