梅の香は/うめのかは
道真公を祀る天満宮に神札を受けに参ると、
雪が降りしきる中に、
鶯の声が響いていました。

「谷ふかみ 春のひかりのおそければ 雪につつめる鶯の声」
-新古今和歌集(1441)- 菅原道真

私なりに意訳すると、
「(こんなにも都から遠く)谷深くて、春のあたたかな光が遅くて、鶯の美しい声は雪につつまれてしまいます」
ふてくされても、
美しい歌を詠んでいたのでしょう。
美意識は洗練され、
その先もずっとさきも心を揺さぶり続けます。

所用のため、
といいつつ、
玄妙な香気をまといたくて、
ここに来ます。
私はクリエイティブな突破口が欲しい時、
敢えてその場から離れて俯瞰して見たい時、
フルパワーを思い出せる場所。
ずっと
糸をうめますように。
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