麻糸を績み、
撚り歩掛ける前に玉状にします。
元禄の風俗図絵、
菱川師宣 画『和国百女』にも描かれています。
(講座テキストでも説明してますね)
これを「へそ玉」といい、
地域によって呼び方や作り方が変わります。
江戸時代の浮世絵の姿を、
現代の私たちが体現する。
失われつつある生活の手技が、
これほどまでに美しく、
叡智に富んだものであったのかと、
ため息が出ます。
それではへそ玉が、
撚りをかけられ、
変身していく様子をご覧ください^^
(師匠に教わったへそ玉を私なりに味付け工夫しています)
へそ玉を作る過程はこちら
へそ玉を水につけてさらに出します。
中からまとめておいた8の字巻きを取り出します。
績んだ麻に撚りをかけます。
8の字巻きはからまず、
繊維に負担をかけにくいのでしょっちゅう使います。
撚りかけのシルエットで太陽を、
静かに回る紡錘車で重力を、
全身で味わう時間です。
へそ玉が減って、
紡錘車が肥えてゆく。
日が傾いてゆき、
明かりもへそ玉も少なくなるのに、
その空間に光がともります。
ただただ静かに、
回転の音に耳を傾け、
ともしびが見えるような空間を作り出します。
このまま眺めていたいけど、
次への変化を止められません。
この糸は、
フノリをかけて経糸になります。
お楽しみに^^
あなたも、
この空間を作り出してみませんか?
この美しさに、
どっぷりはまること間違いありません。
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